社会福祉士の仕事内容

社会福祉士は、介護福祉士、精神保健福祉士と並ぶ三大福祉士の一つで、現在の介護保険制度の中核を担う非常に重要な仕事です。
実際に介護サービスを提供する現場のプロフェッショナルが介護福祉士、精神面に問題があるために自立した生活を送ることができない人をサポートするのが精神保健福祉士であるのに対し、社会福祉士は総合的な介護サービスの提案をすることが業務内容となっています。

社会福祉士の仕事は一般的には「ソーシャルワーカー」と言われることもあります。
介護をこれから受けようとしている人やその家族に対して、現在の制度ではどういったサービスを受けることができるかということを提案し、また場合により代行して手続きを進めていくのが業務です。

社会福祉士という名称は仕事そのものではなく、専門的な知識を持っていることを示す資格名称です。

ただし業務において社会福祉士と名乗って仕事をするためには資格を取得することが必要となります。
ソーシャルワーカーとして仕事をしているからといって、勝手に社会福祉士と名乗ることはできません。

主な就職場所となるのは特別養護老人ホームや介護老人保健施設(老健)などの高齢者向けの施設で、これから入所を考えている人の最初の相談を受け付けます。

社会福祉士の魅力、なり方、適性、必要なスキル

社会福祉士の国家試験はかなり難易度が高く、学歴要件に加えて難易度の高い試験を受験しなくてはいけません。
受験資格としては4年制大学で指定科目(社会福祉系)を修了するなどの高い学歴が必要です。

国家試験の合格率は25~30%で、筆記試験として行われます。
試験科目は介護サービスの基本から心理学的な支援方法、さらに現行の社会福祉制度や法律についてまで非常に幅広い範囲で出題される形式です。

資格取得も難しいですが、もっと難しいのは実際の業務における相談でしょう。
介護の仕事全般に言えることですが、本人やその家族が必要とする介護サービスはどの家庭も同じというわけではなく、ケースバイケースとなっています。
ですので社会福祉士は専門的な知識を用いるとともに、カウンセリングによりどういった介護を本当に必要としているかを聞きながら提案していかなくてはいけません。