介護福祉士の仕事内容

介護福祉士は三大福祉士と言われる国家資格の一つで、主に寝たきりの高齢者や障害者に対しての直接的な介護を担当する仕事です。
介護福祉士という資格の成り立ちについては公益社団法人日本介護福祉会のサイトで紹介されており、1987年に設置されてから時代の流れに沿い改正されてきました。

資格創設時と比較して、介護福祉士という専門職の役割は大きく変化してきています。
「介護」ということに対しての世間的な認識も、ここ10年ほどで大きく変わってきました。
現在では単に自立して生活をすることが難しい人を助けるのではなく、再び自立して生活できるようにしていくという、リハビリ的な役割を重要視するようになってきているのです。

介護の現場においては介護を必要としている本人だけでなく、その家族に対してのケアも非常に重要になってきています。
社会的に「老老介護」や「介護離職」といったようなことがクローズアップされており、家族に介護が必要になってしまうことにより、家族全員が共倒れになってしまう危険性も知られるようになりました。
そこで介護福祉士は介護サービスを提供するだけでなく、他の介護関連スタッフや地域自治体と連携をして、その家族全体のストレスを軽減するための精神的ケアをしていくことが求められます。

介護福祉士の魅力、なり方、適性、必要なスキル

介護福祉士は国家資格として位置づけられていますが、必ずしも資格がなければ仕事ができないというわけではありません。
介護の現場の仕事をする時には、まず最初に介護職員初任者研修という短い研修を受けるのが一般的です。
そこで介護の基本を学んだのちに実際に現場で仕事をしていき、実績を積み重ねていくことで介護福祉士としての受験資格を得ることができます。

介護福祉士になるためには学歴要件に加えて実務経験が必要になるので、資格を取得するためには長い時間がかかります。
資格の難易度も高く、取得は決して簡単ではないのですが、より高度な介護サービスを提供するためには介護福祉士としての資格取得は重要な役割を担うでしょう。

また普通自動車免許を所持していると、デイサービスの送迎が行えるため有利です。運転免許をとるなら合宿免許を利用すると最短13日程度で免許が取得できるため、免許を持っていない人や現在高校生の人は、早い段階で取得しておくといいでしょう。
介護福祉士の資格があることで、介護関連の職業に就職する時の待遇を良くすることも可能です。
介護の仕事には多くのキャリアパスがあるので、その過程の一つとしてぜひ多くの人に目指してもらいたいです。