ソムリエの仕事内容

ソムリエ(女性の場合はソムリエール、英語名ではワインスチュワード)は、レストランやワインショップでワインの仕入れを担当するとともに、品質を維持するための管理熟成を行う専門職です。

他のお酒と異なり、ワインは非常にデリケートな性質を持っています。
原材料となるブドウの品種や取れた年、醸造方法、さらに完成後に寝かせた年数やその間の保管方法によって、全く味が異なるのです。

日本においてワインが一般の人に飲まれるようになったのは世界的にも遅く1980年代ころからですが、その後ボジョレー・ヌーヴォーなど有名なワインの銘柄が知られるようになったことにより、少しずつワイン市場は広がっていきました。
世界的にはワイン市場は過去10年の間に1割程度増えており、特に米国、中国、ロシアで著しい人気となっていることが分かります。

かつてのバブル期には投機目的で1本数十万円~数百万円ものワインを買い漁るというような現象もありました。
現在ではそうした投機向けワイン市場は落ち着き、よりよい品質のものを適切に飲むという本来のワインの楽しみ方がされるようになってきています。

ソムリエは高級レストランなどにおいて、料理に最もあうワインを提案するという、料理とお酒のプロフェッショナルとして活躍する仕事です。
一流のソムリエともなると、ワイン製造や産地についての広範な知識のみならず、世界の料理の特長を覚えているとともに、鋭い嗅覚と味覚で適したワインの判断をしていきます。

魅力、なり方、適性、必要なスキル

ソムリエとして働くために何か特別な資格は必要ありませんが、実質的に「ソムリエ」を名乗るのは、日本ソムリエ協会認定の資格を取得している人がほとんどです。
ソムリエ資格は非常に人気が高く、ワインブームが落ち着いた現在も資格取得者は年々微増する傾向が見られています。

なおソムリエ認定を受けるためには飲食サービス業に5年以上従事するという職務経験が必要になるので、最初は料理人などとして勤務をしてからソムリエを目指すという人も多いです。
ソムリエとしての就職先は主にホテル・レストランなどの高級店で、ソムリエ専門に従事する場合もあれば、料理人と兼任をするという人も見られます。