パティシエの仕事内容
パティシエとはいわゆる「菓子職人」のことで、全国にある洋菓子店もしくは製造工場などで菓子製造のための業務をしていくことになる職業です。
洋菓子製造の仕事は大きな工場の製造ラインでの勤務と、街中などで店舗営業している洋菓子店で作るものとがあります。
一般的には「パティシエ」という職業名称は、後者のお店に専属でお菓子を作る人を指しています。
もともとは14世紀のフランスで貴族のために菓子を作る職人を指して「パティシエ」と呼ばれていました。
そのため、単にお菓子を作る仕事というよりも、専門のお菓子職人というプロフェッショナルという印象が強くなっています。
ここ近年ではメディアで有名パティシエが芸能人のようにピックアップされることもあることから、有名レストランやホテルなどで専門的にお菓子のデザインや製作を請け負うという仕事をするパティシエもいたりします。
なお「パティシエ」は職業名称であり、就職をするために何か資格が必ずしも必要というわけではありません。
もっと厳密に言うと「パティシエ」というのはフランス語では男性の菓子職人のことを言うので、女性の場合は「パティシエール」と呼ばれます。
パティシエの魅力、なり方、適性、必要なスキル
特別な資格が必要というわけではないパティシエですが、全く未経験ですぐにできる仕事というわけではありません。
そのためほとんどのパティシエは先に「製菓衛生師」などの製菓の民間資格を取得してから、お店に勤務をして、そこで実務経験をするというルートをとります。
「製菓衛生師」は全国にある製菓・調理系の専門学校で取得をすることができる実務資格となっており、お菓子づくりの基礎知識や技術の他、商品として提供する時に必要となる衛生面の法規や知識を学びます。
専門学校を卒業していなくても、実際に製菓の業務に2年以上就業をした人であれば受験資格があるので、全国で開催されている資格試験を受験すれば同様に資格が得られます。
学生のみならず、社会人やフリーターの人が働きながらパティシエを目指すという方法も可能です。好きなことを学ぶ環境があるというのはとてもいいことですよね。
パティシエとしての勤務先は数多くありますが、ほとんどの人はまず実務を経験してから自分のお店を持つということを目標としているでしょう。
洋菓子の製造は世界的な品評会も開催されているので、有名なお店に勤務する傍らそうした賞を受けることで、自分のパティシエとしての知名度をより高めることができます。