経理の仕事内容

経理は業種・業態に関わらず、どんな企業活動においても必ず必要になる業務です。
ハローワークなど求人情報が集まるところには常にといってよいほど経理職を募集していますし、特に中小企業などでは信頼できる経理職を確保することは、事業を円滑にしていくためには必須と言えます。

まず経理とは何かということから簡単に説明をすると、その会社の営利活動をしていくにおいて、お金の流れを総合的に管理するということが業務です。
会社として活動をしていく時には必ずものやサービスを買ったり売ったりすることになりますし、事業活動のためには社屋の賃貸契約をしたり社用車をリース契約したりといったさまざまな出費が必要になります。

そこで経理の仕事は事業に関わるお金の出し入れを「帳簿」に記載していき、最終的に赤字・黒字どのようになるかを計算していくことが役割です。
会社の大小に関わらず、年に一度は決算をして法人税や所得税を収めることになっていますし、従業員がいる会社なら社員の分の給与計算と税金の計算もしなくてはいけません。

経理の仕事はそれ自体が会社にとって利益となる活動ではないのですが、必ずしなくてはいけない業務ということから「間接業務」と言われることもあります。

経理の魅力、なり方、適性、必要なスキル

経理としての仕事をするために何か特別に資格が必要となるわけではありません。
ですがほとんどの会社で経理職を募集する時には「日商簿記3級(程度)以上」といった条件がつけられています。

現在日本で行われている簿記検定は大きく分けて、日商簿記、全経簿記、全商簿記の3種類です。
このうち最も受験者数が多く知名度が高いのが日商簿記で、日本商工会議所主催で開催されています。

全経簿記は公益社団法人全国経理教育協会、日商簿記は公益社団法人全国商業高等学校協会によって主催されているので、検定をする団体が異なります。
日商簿記3級程度というのはいわゆる「商業簿記」ができるレベルということで、級数は異なりますが、全経簿記も全商簿記も同じレベルで出題がされます。
ただし実際の仕事においては「工業簿記」と言われる原価計算を含む簿記知識があるのとないのとで、かなり経理の業務の幅が異なってきますので、これから経理の仕事に就きたい人はできれば日商簿記2級以上は目指してもらいたいところです。

経理の仕事それ自体は帳簿に記載するということにとどまりますが、高度な経理業務ができるようになることで、会計や経営などといったお金の流れを自分で考えて動かす業務へとキャリアアップをしていくことができます。
特に将来的に独立や開業を考えている人なら、経理関連の資格や勉強は絶対にしておくことをおすすめします。