ネイリストの仕事内容

ネイリストは、爪を美しく保ち、そこに美しいデザインで装飾を施していくための仕事です。
美容系の仕事としては比較的新しく登場したものですが、ここ20年ほどで急激に世間的に普及しました。

個人で開業をするネイリストも多く、少ない設備や小さめのスペースで十分に仕事をしていくことができるというところが魅力になっています。
日本よりも先に流行したのはアメリカで、現在もネイル関連産業やデザイン技術などは一歩進んでいると言えます。

ネイリストの仕事はマニキュアやジェルネイルなど爪部分に加工をすることと思われがちですが、実際にはそうしたことが綺麗にできるようになるには、土台となる爪のケアをしていくことが重要です。
本来ネイリストの役目は爪を含むハンドケアをするということで、そのためには衛生や人の体の知識などが必要になってきます。
個人でネイルを楽しむ人の中にはそうしたネイルケアをきちんと行わないため、爪がボロボロになっていたり、指先の皮膚が荒れてしまっていたりということもあります。

プロとしてネイリストの仕事をするなら、まずは爪先の健康を何よりも優先させ、美しいネイルを施した人が満足して帰れるような技術を備えるべきと言えるでしょう。

ネイリストの魅力、なり方、適性、必要なスキル

ネイリストについては美容師や理容師のように、国家資格によりその施術が制限されているということはありません。
そのため、全く無資格・未経験の人であっても、自宅でネイルサロンを開業するということも可能となっています。

前述したようにネイルは粗雑な扱いをしてしまうと指先がボロボロになってしまう危険性があるものです。
そのため、本来ならばそうした無責任な開業ができる環境は望ましくないのですが、法制度が追いついていないというのが現状と言えるでしょう。
それだけにこれからネイリストになろうという人は、技能だけでなくきちんと衛生や健康に責任を持って業務を行なうという責任感が求められてきます。

実際、近年では皮膚科に爪に関するトラブル(二枚爪や深爪、折れ爪など)で訪れる女性が増加しているということで、それも無責任なネイリストがいることと深く関連しています。
もっとも、そうした問題もあってかネイリスト単独で業務を行う人よりも、美容師やエステティシャンなど美容系の資格や技能を持つ人がネイルも扱うという業務形態をとることも見られるようになりました。

ネイルに関しての資格としては日本ネイリスト協会主催の「ネイリスト技能検定試験1~3級」があります。
これは一般の人がネイルの基本を学ぶものですが、級数を高めることで業務としてネイルを扱うための知識も備えることが可能です。

ネイルだけをきれいにするのではなく、ファッションやヘアなどとトータルコーディネートができるようになって一人前と言えます。