フードコーディネーターの仕事内容

フードコーディネーターは、料理を自ら作るだけでなくその料理にあった食器やインテリアを考え、総合的に「食」の演出をしていくという仕事です。
よく似た仕事として「料理研究家」や「インテリアコーディネーター」といったようなものがありますが、フードコーディネーターは食を中心とした住宅環境の提案をしていくというところに大きな違いがあります。

ここ最近ではネットコンテンツとして料理レシピなどを公表することが気軽に行われるようになってきました。
職業名称としてはまだ有名ではありませんが、ただ食事を作るのではなくより楽しく美しく見せるコツを提案する新しい職業として、注目されるようになってきています。

フードコーディネーターの仕事はホテルや高級レストランなど、雰囲気を重視する飲食店でインテリアや食器、調度類を選ぶといったことがメインです。

他にも料理が登場するドラマや映画などの撮影現場において、どういった雰囲気にしたいかという要望に応じてセッティングをするといったことも行ったりします。

フードコーディネーターという仕事を単独で行っているという人はどちらかというと少なく、他にイベントプランナーや料理カメラマン、雑貨スタイリスト、料理系のライターといった業務を兼任しているケースも多いようです。

フードコーディネーターの魅力、なり方、適性、必要なスキル

フードコーディネーターとして勤務をするということは、いわば「料理のスタイリスト」になるということです。

ファッションスタイリストの場合、これから撮影や舞台など人前に出る人に対してどういった印象をもたせるかを考えて衣類やアクセサリーを選びます。
フードコーディネーターの場合はその相手が料理になるということで、本来持っているその料理の魅力を他のアイテムによってより引き立たせる、ということが職業として最も大きな命題となるのです。

勤務をするために何らかの資格が求められることはないのですが、技術職ということもあってほとんどの人は民間資格である日本フードコーディネーター協会による認定試験を受けています。
また料理そのものの質を高めるために、栄養士・管理栄養士や調理師免許を持っている人も多いようです。

学校を卒業または資格を取得してすぐにフードコーディネーターとなるのではなく、まずは食品会社やインテリア関連会社に就職をします。
そこで実際に現場でのセッティングや料理の提案といった仕事を経験していくことにより、キャリアアップまたは独立をして、フードコーディネーターとしての仕事を探していくことになります。

フードコーディネーターと相性のよい資格としてフラワーコーディネーターやカラーコーディネーターといったものもあるので、同時に取得をするのがおすすめです。