ファッションデザイナーの仕事内容

ファッションデザイナーは、市販される洋服のデザインを担当する仕事を指します。
ただ、実際の業務ではデザインのみを担当するという人はごく一部です。
メーカーに勤務するファッションデザイナーの多くは、製造者と小売店を結ぶディレクターやコーディネーターといった企画営業のような業務までを担当します。

ファッションデザイナーと呼ばれる人にも多くの種類があり、どういったところで勤務をするかにより業務上の権限や責任、担当範囲が大きく異なってきます。

おそらく多くの人が「ファッションデザイナー」と聞いて最初に思い浮かべるのはカール・ラガーフェルド(CHANEL/FENDI)や、ミウッチャ・プラダ(PRADA)、アナ・スイ(ANNA SUI)などのような、本人の名前がブランドになっているような人物ではないでしょうか。
日本でも山本耀司や津森千里といった新進気鋭なデザイナーが世界的に有名になっており、ファッションデザイナーを目指す人ならおそらくそうした大成功をした人物を目標にしているでしょう。

しかし実際に自身の名前をブランドとして独自のファッションを展開できる人というのはごく一握りです。
ほとんどのファッションデザイナーは企業に就職して、そこで必要な業務を担当するという地味な仕事をしています。

大きなアパレル系企業になると、デザイナー、パタンナー、グレーダー、カッター・縫製者といったように、個別に担当を決めて採用し、一つのチームとして新商品を開発していきます。

ファッションデザイナーの魅力、なり方、適性、必要なスキル

ファッションデザイナーとして勤務をするためには、まずはファッションや衣類についての基本的な知識を備えることが必要です。

就業のために必須の資格はありませんが、技能がなければ実質的に仕事ができないため、ほとんどの人がまずは服飾・デザイン系の専門学校や大学の専門課程を修了します。

卒業後の進路としては大きく2つあり、企業デザイナーとして就職をするという方法と、有名デザイナーやブランド・ブティックにアシスタントとして就職するという方法です。
いずれも就職したばかりの時は先輩デザイナーの指示に従い補助業務をしますが、実績を重ねることで自身でデザインを担当させてもらうチャンスが出てきます。